小石川後楽園の桜

有給をとって遊びに行く平日昼間の世界

有給をとって遊ぶ。認められている権利を行使するだけなのに後ろめたい気分になってしまうのはなぜだろう?同僚が働いている時に遊ぶなんて……なんて楽しいんだ!!

有給をとって遊ぶ

後ろめたさこそが最高のスパイスとなり、なんでもない日が特別なものになる。有給をとって遊びに行ってみたら、そこにはオフィスワーカーが知らない平日昼間の世界が広がっていた。

六義園の桜が満開

その日は4月初旬。桜の名所として有名な六義園のシダレザクラは満開を迎えていた。3年前に夜桜を見に行ってその美しさに呼吸が止まりそうになったのを覚えている。

六義園夜桜

昼間のシダレザクラも見てみたい!ということで六義園へ。以前行ったのは土曜日だったので入園まで30分待ちの行列ができていた。一方、平日昼間の今回は待つこと無くすんなり入れた。

待たなくていいの楽しい!有給すごい!入り口で入園料300円を払って林の中の一本道をしばらく行った先にお目当てのシダレザクラはある。幅約17m、高さ13mからなる巨大な桜は圧巻の一言。

六義園シダレザクラ

天候にも恵まれピンクの花びらが青空に映え、中々いい写真が撮れたと思う。待つことなく入れたものの、園内は沢山の観光客でいっぱい。皆さんも写真を夢中で撮っている。

お年寄りと外国人でいっぱい

一眼レフカメラを持っていると上手な人だと思われてよく撮影を頼まれる。

一眼レフカメラを持っていると上手な人だと思われてよく撮影を頼まれる。

お年寄りと外国人でいっぱいの園内。考えてみれば当たり前なのだけれども、オフィスで働いていると20代~50代くらいの人としか関わらないので、普段会うことのない人たちに囲まれている状況が面白い。昼間の時間帯の主役が彼らだったということは新たな気付きだった。

MEMO
普段行かない時間帯に観光地へ行くと新たな発見と出会える。
駒沢駅前

駒沢駅前

六義園がある駒込駅の南口にも立派な桜が咲いている。

六義園がある駒込駅の南口にも立派な桜が咲いている。

小石川後楽園へ移動

シダレザクラを堪能した僕は六義園を後にして次の桜の名所へ。駒込駅から南北線で3駅先の後楽園駅で下車。東京ドームのすぐ隣りにある小石川後楽園では様々な種類の桜を堪能できる。

小石川後楽園

到着したのはちょうど12時頃。お腹が空いたので園に入る前にお昼休憩。小石川後楽園の入り口には涵徳亭美都屋という日本料理屋さんがあった。幸いにも並んでいるのは二組だけなのですぐに入れそうだ。

中に入ると不機嫌そうな店員さんが案内してくれた。もしかして、僕が有給をとって遊んでいることに気づいたんだろうか?うらやましいのだろうか?僕は有給を満喫しています。

満員の店内。相席で通されたテーブルの向かいには仲の良さそうなご夫婦。彼らが食べていた天ぷら蕎麦が美味しそうで、同じく天ぷら蕎麦を注文。うまいです。写真は撮り忘れてしまった……

お腹も膨れたところで園内へ。入園料は300円。こちらもお年寄りと外国人の観光客でいっぱい。東京ドーム1個半の敷地をグルっと回って全体が見渡せる高台へ。

小石川後楽園の桜
こんな感じの台があって桜をバックに写真が撮れます。

こんな感じの台があって桜をバックに写真が撮れます。

三脚を立てての自撮りというのは結構難しく、もたもたしていると他の観光客の方がやってくるので譲りつつセッティングをする。お願いされて三組ほど撮ってあげる。

テレビの取材班に遭遇

テレビの取材

池の前に何やら賑やかな集団がいるなと思っていたら、テレビの取材の人達のようだ。可愛らしい女性のレポーターの周りを大勢の見物人が囲っていた。

親子喧嘩に遭遇

ふと、その先に目をやると、着物を着た女性が2人。おそらく親子と思われるが何やら口論をしている。娘の方は20代前半くらい。何かを言われてお母さんの方が泣き出してしまった。

unknown
○○さんは厳しいのよぉ~
unknown
え?お母様なんで泣くんですか?

喧嘩しているのに何とも育ちの良さがにじみ出る会話と泣き虫なお母さんのキャラクターが可愛らしくて思わずほっこりしてしまう他人の僕。

MEMO
平日昼間の世界にはほっこりする親子喧嘩があった。

この後、水道橋駅から三田線に乗って御成門駅で降りて東京タワーのお膝元の増上寺へ。東京タワーと増上寺と桜のきれいな風景が見られて大満足。見た目的には先の写真とあんまり変わらないので割愛する。

みんなが働いている最中に食べた美味しそうなたこ焼きの写真でお別れしたいと思う。ビールもうまかったよ。

たこ焼き