GUCCIの2016年の秋冬コレクション

超絶おしゃれで頭悪そう!GUCCI16年コレクションのイメージビデオ

『ファッション・◯◯』という言葉の使い方があります。例えば『ファッション・ブス』とか、『ファッション・バカ』など、それぞれブスを演じるとか、バカを演じるという意味で使います。

『バカのふりして聞いてみますね』なんてオフィスピエロが言いますが、本来は優れているにもかかわらず、それを意識した振る舞いをすると顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまうので、自分を下げることで共感を得たい際に行うようです。

逆に『ファッション・セレブ』なんてのもあって、背伸びしてセレブぶったパーティーを開いて、ドレス着てリムジン乗ってシャンパン飲んでウェーイっていう、リア充写真をSNSにアップするあれとか。

他にも、

浅羽ヒロミ
浅羽ヒロミ
何かすごいサーフィンが上手いらしいね。
unknown
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いやいや。ただのファッションだよ。

みたいに謙遜して使っていますが、ファッションという言葉には『なんちゃって』とか、『中身が無い』とか、悪い意味で使われるシーンがあります。

前置きが長くなりました。

GUCCIの2016年の秋冬コレクションのイメージビデオが超絶おしゃれ

先日、FacebookにGUCCIのWEBサイトがリニューアルしたというニュースが流れてきまして、見に行ってみると、超絶おしゃれなイメージビデオが流れるわけですよ。そして強烈に感じる違和感

2016年の秋冬コレクションのイメージビデオなんですが、超絶おしゃれですよね!超絶おしゃれなんですが『ファッション』だなと。悪い意味でね。そう思ってしまうわけであります。

畳の部屋に土足で居座り、シャボン玉を飛ばすいい年した外国人の男女が、運ちゃんでもないのにデコトラに乗って新宿へドライブ。パチンコ屋に入っても台から床からビショビショになりそうなくらいシャボン玉を飛ばして遊ぶ様は狂気を感じます。

セレブが自分の家で、自分の車で、自分がオーナーを務めるパチンコ屋で好き放題やっているだけならば納得できる見方もできますが、そうでなければただの無法者でしかありません。

『ファッション・セレブ』がなけなしのバイト代でリア充アピールしようと撮影スタジオ借りて、デコトラ借りて、お酒飲みながらテンション上がっちゃって、調子乗ってパチンコ屋で暴れてるだけだとしたら、動画の次のシーンは警備員に捕まってるはずです。

カブキ者のオマージュ?

これは戦国時代に流行った『カブキ者』のオマージュだとすると、この無法者たちの行動にも文化や流儀、作法みたいなものとして捉えることもできなく無いです。が、いいの?『カブキ者』ってチンピラですよ?

かぶき者は色鮮やかな女物の着物をマントのように羽織ったり、袴に動物皮をつぎはうなど常識を無視して非常に派手な服装を好んだ。異形・異様な風体が「かぶきたるさま」として流行した。

多くは徒党を組んで行動し、飲食代を踏み倒したり因縁をふっかけて金品を奪ったり、家屋の障子を割り金品を強奪するなどの乱暴・狼藉をしばしば働いた。自分の武勇を公言することも多く、それが元でケンカや刃傷沙汰になることもあった。
出典:Wikipedia

世界のラグジュアリーブランドであるグッチがチンピラオマージュのイメージビデオ作っちゃって良いのかなぁと。そんな野暮な事を考えてモヤモヤしていたわけであります。

グッチの2016年の秋冬コレクションはジェンダーレス、ナード、アメリカン・ヴィンテージ、カワイイがテーマのようで、原宿的な空気を感じます。値段はべらぼうですが。

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こちらのサイトでGUCCIの歴代デザイナーとその功績を紹介する記事がありました。僕にはGUCCIと言えばこれらイメージが強くて、上品で洗練された大人のブランドという印象だったので、今回の原宿的なデザインがとても新しいモノに映りました。

正直貧乏人の僕ではこんな若者向けのデザインでべらぼうな値段の洋服を誰が買うんだと思ってしまうのですが、富裕層相手にしているだけでどうにかなっちゃうんでしょうね。

野村総研さんのデータに日本の富裕層の階層別に見た世帯数と保有資産規模の推移が載っていました。2013年のデータで、マス層と言われる資産3000万未満の世帯が4182.7万世帯で合計539兆円なのに対し、それ以上の層が4分の1である、1067.6世帯で合計747兆円の資産があることを考えるとなるほどなという気もしてきます。

ということで、この辺りでひがみ根性丸出しの筆を置きたいと思います。良いなぁ~GUCCI着て美女とデコトラドライブして、パチンコ屋で暴れて、これでどうにかしてって札束置いて消えるっていう遊びしたい。ファッションじゃ無しに。