木製地球儀

木製地球儀のリレーで注目の全国植樹祭って何?

木製地球儀のリレー

7月6日に、長野県岡谷市に、全国植樹祭のシンボルである木製地球儀が引き継がれたというニュースをキャッチしました。

岡谷市へ「木製地球儀」をリレーしました!|長野県魅力発信ブログ
http://blog.nagano-ken.jp/suwa/other/3097.html

おそらく偉い人であろうおじさん2人が、オレンジ色の大きな地球儀を抱きかかえる写真を長野県の広報ブログで拝見しまして、何なのコレ?という疑問がいっぱい湧いてきました。

長野県さん。もうちょっと記事の情報量は多くしたほうが長野県の魅力は伝わりますよ!ということで、木製地球儀について調べてみた。そして長野県さんごめんなさい!木製地球儀って長野県とあまり関係無いものだったのね。。。

全国植樹祭とは

恥ずかしながら、わたくし全国植樹祭という行事を今回、初めて聞いたのですが、1950年に山梨県で第1回が開催されて以来、毎年春に開催されている伝統的な行事のようです。

今年は2015年5月17日に石川県で第66回が開催され、来年は長野県岡谷市での開催が予定されています。

主旨としては、『豊かな国土の基盤である森林・緑に対する国民的理解を深める』ことだそうで、天皇皇后両陛下による、植樹式や、一般参加者による緑化運動ポスターコンクールが主な行事となっています。

国民体育大会、全国豊かな海づくり大会と並び「三大行幸啓」の一つとされているほどの大事な行事のようです。主催は国土緑化推進機構と、開催地の都道府県。

国土緑化推進機構とは

公益社団法人国土緑化推進機構が正式名称で、国土緑化運動の推進が主な目的だそうですが、総務省が公表する『各府省等からの再就職者が5代以上続いている独立行政法人・特殊法人等・公益法人の役職に関する府省庁によるあっせんの有無等の調査について』という、資料によりますと、

国土緑化推進機構の名前が載っております。つまり、いわゆる天下りの受け皿のような組織のようです。なるほど。そおいうことか。

開催規模も自治体の資金難や、会場設営が困難などの理由で縮小傾向だそうで、2009年の第60回(福井県)からは天皇の負担軽減を目的に式典での「おことば」もとりやめになったそう。出展:wikipedia

長野県の全国植樹祭実行委員会の事業計画書によると、27年度の予算が202,480千円。協賛金などを除く、長野県の負担金が159,004千円で、中々の負担額といえます。

どうも問題がありそうな空気が漂っています。そもそも森林・緑に対する国民的理解を深めるという目的って何なんでしょう?意味あるんでしょうか?

例えば、温暖化対策としてビルの緑化を進めるとか、林業従事者を増やすとか、森林公園を増やすとか、なんだか良くわからないセレモニーに税金を使うよりかは結意義な使い方ってもっといっぱいあるような。。。

木製地球儀とは

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全国植樹祭のシンボル的存在なのが「木製地球儀」です。高さ60cm、幅50cm、重さは約15kg。中々の存在感を放つ作りとなっています。

第52回目の開催となった、山梨県での全国植樹祭が開催された際に制作され、それ以降、開催地に引き渡すことが恒例行事となっているようです。

森林や林業がさらに重要な役割を担うというイメージを「木製の地球」で表現し、それを国民・企業・行政の3者の手で支えていく姿を「3枚の葉」で表現しています。