世界最古の地球儀

世界最古の地球儀の3D化プロジェクトがスタート

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©gallica.bnf.fr / BnF

大日本印刷は、フランス国立図書館が所蔵する歴史的に貴重な地球儀や天球儀の3Dアカーイブ化プロジェクトを、同館と共同で行うことを発表した。

1作品に付き600枚以上撮影された写真を合成することで3D化し、同館が運営する電子図書館(Gallica)で公開され、PCなどで、あらゆる角度から好きな大きさで閲覧できるようになる。

対象となるのは55点。フランス国立図書館の地図部門には、歴史的に貴重な地球儀や天球儀が200点以上所蔵されているが、中でも、11世紀~19世紀にヨーロッパや、アラブ諸国で製作された最も貴重な物から選ばれている。

現存する最古の地球儀と呼ばれているのが、ニュールンベルク・ドイツ博物館に所蔵されている、マルティン・べハイムが1492年に制作した地球儀だが、現在では殆ど読解が不可能な状態とのこと。

今回、3D化の対象となっている地球儀の中でも注目を集めているのが、マルティン・ベハイムの地球儀の複製だ。1847年にフランス国立図書館が制作したものだが、歴史的背景を鑑みるに、非常に貴重なものであることは間違いない。

複製にしろ、3D化にしろ、歴史的な美術工芸品を後の世に残していこうという同館の姿勢が現代にも脈々と受け継がれていることが分かる取り組みと言える。

大日本印刷プレスリリース
http://www.dnp.co.jp/news/10112422_2482.html

電子図書館(Gallica)
http://gallica.bnf.fr/