日常を過ごしていて、地球のことを意識することはあまりない。自分が日本人だという意識はあるので、世界との関係性を意識することはあるが、地球規模の話になるとちょっと遠いと感じてしまう。
しかし、未来が舞台のSF作品においては宇宙へ行くことがあたりまえのように描かれており、その主人公は同じ地球人同士でなぜ争いが絶えないんだなんて嘆いたりしています。
ガンダムの話です。青い地球を見ることによって、人は初めて自分が地球人だということを意識出るのかもしれません。さてさて、今回は、映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」で、演出補佐を担当していた高松氏のtwitterでのつぶやきが話題になっていたので紹介します。
「逆襲のシャア」終盤で、サイコフレームが飛んでゆくカットの地球が回ってるのはCGではなく、地球儀に描かれた立体背景を撮影台の上で一コマづつ回しなが撮影したものです。 PAN UPもしてる! pic.twitter.com/25NmjYPxDW
— 高松信司 (@takama2_shinji) 2014, 6月 15
「演出補」という富野監督の手下の役職の私の仕事は、買ってきた地球義から貼ってある地図を剥がして背景が描きやすいようにサンドペーパーで磨く事でした。そこに美監の池田さんが直接地球の背景を描きました。
— 高松信司 (@takama2_shinji) 2014, 6月 15
なんと、逆襲のシャアの地球が回っているシーンはCGではなく、実物の地球儀を買ってきて、地図を剥がしたものに、美術監督さんが直接地球を描き込んだものを使用していたのだそうです。
そこに、半年後、アニメの作画や演出をしているつちや氏がこのようなツイートをし、セイバーマリオネットJなどのキャラクターデザインで有名なことぶきつかさ氏と盛り上がっていました。
え、ガンダムの地球儀がある…。なんで…。 pic.twitter.com/9vsBNGFftb
— つちやさん@(日)西あ32b (@TSUCHEEE) 2014, 12月 9
@TSUCHEEE いったい今どこに!?ガクブル
— ことぶきつかさ (@t_kotobuki) 2014, 12月 9
@TSUCHEEE 貴重な写真だあ
— ことぶきつかさ (@t_kotobuki) 2014, 12月 9
そこに高松氏が合流します。
@takama2_shinji やはりそうでしたか、手作り感や金属の軸以外のところが真っ黒に塗られてたのがホントに撮影で使ったんだなーと。(笑
— つちやさん@(日)西あ32b (@TSUCHEEE) 2014, 12月 11
@TSUCHEEE
どうもです。
その地球儀は私の担当でした。
その本体は手作りでスプレーで黒く塗りました。
表面は美術さんが画を描くために貼ってあった紙を剥がしてサンドペーパーで滑らかにしたものです。
すべてが懐かしいです。
ありがとうございました。
m(_ _)m
— 高松信司 (@takama2_shinji) 2014, 12月 11
機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの公開が1988年3月12日だったので、実に25年ぶりくらいの思い出の品との再開ということで、高松氏の感動もぶりが伝わってきます。
ガンダムファンにとってはものすごく貴重な裏話だったようで、高松氏の地球儀に描かれた立体背景を撮影台の上で一コマづつ回しなが撮影したというツイートは4,257回リツイートされていました。