ネタ探しのコツ

ネタ探しのコツ つまらないことでも何かあるはず

編集・ライター養成講座も後半戦。いよいよ質問コーナーです。せっかく来たのでいろいろ聞いてみました。それではどうぞ。

浅羽ヒロミ
浅羽ヒロミ
ネタを評価されるということなんですが、ネタや新しい情報はどのように情報収集されるのですか?

石渡氏: 前回の説明会でやったことがありまして、まず私がいきなりアニメオタク話をするわけですよ。講座とか私のライターの話とは全然関係ない話を。

このアニメが好きで、キャラクターが好きで、ってオタク話をしてると何の話してるんだってことになって宣伝会議の方がストップかけると(笑)

で、皆さんは今日は最悪の説明会に参加しましたと。養成講座について、あるいは出版についていい話が聞けると思ったところ講師はアニメオタク話を始めた。

あるいは自分の自慢話ばかりで2時間終わっちゃいました。今日は参加して最悪だったと。という時に皆さんどうしますか?という質問をしたんですね。

そこで、何が言いたかったかというと、仮に、つまんないって思ったとしても何かあるんです。例えば私で言うと大学の取材がまさにそうです。

大学の取材に行くとします、取材させてくださいと言って行ったり、オープンキャンパスや大学祭などのイベントですとか、学会の発表ですとか、行くことがあります。

で、今日はいい話聞けたなぁって言う日もあれば、うーわこれつまらない。俺の時間返せっていう日ももちろんあるわけです。

ハッキリ言うとつまらない時のほうが圧倒的に多いわけです。ところが、つまらないからと言って、行かないと話が前に進まないんですね。

で、つまらないと言いながらもそおいうのを探していくとですね、何かしら見えてくるものがあるんです。

シラバスから分かる就職対策の違い

例えば、高校生向けの進学ガイドということで「時間と学費をムダにしない大学選び」という本を8年ほど、共著ですけど出してるんですね。

で、今年、大学のシラバス。授業の項目とかがダーッと書かれたやつありますよね。あれを全面改訂だからということで、主要大学のシラバスを全部読んだわけです。

で、シラバス面白いかというとつまらないんですね。ハッキリ言えば。で、それを主要大学だけでも200大学ひたすら読んでいくと、大学の違いが見えてくるんです。

例えば、一橋大学ですとか、早稲田大学ですと、寄附講座というのがあるんです。三井住友銀行とか、三菱商事とか。

その企業の支店長とか本部長とか、偉い人が来て授業やるわけです。で、おそらくその授業をやったついでにめぼしい学生がいたら声をかけるんですね。

この後いっしょにご飯食べに行かないかいとか、企業に見学に来ないかいとか、その後の採用につなげていくっていうのがおそらくあるはずなんです。

で、それが他の大学でも結構色んな所でやってるわけです。で、あるいは就職対策についても適性検査の勉強を授業の一環としてやっている大学もあれば、そうでない大学もある。

あるいは、山形大学であれば直木賞作家、高崎経済大学であれば、芥川賞作家が非常勤講師となって授業を持ってるんです。

と、いう違いが見えてくるんです。だから、つまらない、時間がかかるからといって切り捨ててしまうと次のネタにつながらないわけですよ。

ライターであっても、編集者であっても、何かの企画を立てるというのがかなり問われることになると思います。で、その企画を立てるときにつまらないことって山ほどあるはずなんですよ。

だけれども、次に繋がることがあるはずだと、ほじくり返したり、他のことと関連付けて考えるとかしていくと、大きいテーマが決まっている場合には次の企画に繋がるはずです。

もし仮に、大きいテーマが決まっていない、見つかっていないとしたら、人が沢山いそうなところに出没するとかするとヒントが見つかるかもしれません。

例えば、表参道行きました。イルミネーション綺麗でした。今、目黒川でもやってます。行ってみます。表参道と目黒川のイルミネーションはどこが違うんだろう。とか。

そもそもイルミネーションをすることでどれくらい人が来るんだろうとか、失敗例は何かとか、考えていくと企画が2本3本たてられていくと思います。

浅羽ヒロミ
浅羽ヒロミ
ありがとうございました。

続きます。

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