専門学校時代の授業の課題レポート第二弾。今回は演劇制作論からリア王とオイディプス王という、悲劇について。
内容は小学生の夏休みの宿題並みの内容になっているのでとても恥ずかしいけどアップしちゃう。どおぞ。
演劇制作論:オイディプス王
リア王は3人の娘たちにそれぞれ自分に対する忠誠心を語らせ、彼女たちの愛情の度合いに応じて領地を分け与えようと考える。
しかし口先だけの二人の姉を信じ、誠実なコーディーリアの愛情を見損ない追放してしまう。しかも領地を手に入れた二人の姉たちには裏切られ、自分が追い出されてしまう。
リア王の悲劇は娘たちの裏切りと、邪まを取り繕う甘い言葉を信用し、誠実なコーディーリアを追放してしまったという自らの過ちに対する激しい後悔にあると思う。
オイディプス王の悲劇はリア王よりも運命によるところが強いと思う。オイディプスの悲劇は実の父親を殺してしまうことと、実の母と交わり子供を作ってしまうことだが、それを自覚していなかったというのがとても悲しく思った。
実際、それを防ぐために一人国を捨て、放浪のたびに出るのだがその旅の途中で父を殺し、スフィンクスから救った先の国で母を妻に迎え、そして自らの出生の秘密とともに父親殺しと母親と交わってしまった事実を知る。
事実に慄くイオカステは自らの命を絶ち、オイディプスは醜い己を攻め立て目を潰す。そして、自らを山に捨てるように命じた。
自らの出生すら知らなかったオイディプスが、なぜここまで過酷な運命を強いられることになったのか。彼の運命がとても理不尽に思った。
なぜなら実の父を殺し、母を娶るという恐ろしい神託は、実は彼の父、ライオスが自ら犯した罪を償わせるためのものだったから。
かつてこの変態おやじは国を追われプロペスという人物の元に身を寄せていた時、その息子の美しい姿に魅せられていく。
しかしその思いは受け入れられるはずがなく、少年を誘拐、死に至らしめてしまう。少年は死に際に「彼に子供が生まれたら必ずその子に殺されるように」という呪いの言葉を残す。
このためライオスは我が子を殺し、その後再び神託を受けようとアポロンの元へ向かう道でオイディプスに殺されてしまう。
つまり、オイディプスの悲運を生み出したのは父ライオスであり、生まれながらに呪いをかけられた彼は被害者だと思う。