2月9日は漫画家あだち充先生の誕生日だそうです。そんな今夜は日テレの「月曜から夜ふかし」の放送日。マツコデラックス出演の番組は結構好き。
放送では違いの分かりづらいものの違いについて調査する企画が行われ、あだち充作品の3人の主人公を並べ、この3人はだれでしょう?みたいな事が行われていた。
あだち充が描くMIX(ミックス)が連載中のゲッサン編集部のTwitterアカウントによると、番組を見たあだち先生から衝撃の一言が飛び出したとのこと。
「だから俺にもわからねえよ!」ですって。ですよねぇ(笑)さて、 2005年位のお話です。当時、就職活動をしていた僕は、キャスティングプランナーの会社に応募をしました。
で、課題があったのでシコシコと書いたレポートが、あだち充の人気コミック「H2」のドラマのキャスティングに対して批評しろみたいな内容でした。恥ずかしいですがご紹介します。
「H2」ドラマキャスティングに対しての批評
批評するにあたって、脚本や演出の意図するところによってはまったく的外れなものになってしまうので、「原作の雰囲気に合っている」ことを良しとすることを前提として、話を進めていきます。
国見比呂 - 山田孝之
主役の比呂役が山田さんに決まり、「また主役?」というのが最初の感想。実際、2003年からH2まででテレビドラマでの主演は4度目。
若くてかつ、ゴールデンタイムの連続ドラマの主役を張れるだけの存在感のある役者さんは少ない。そして今回の野球という設定上、ガリガリの体では説得力に欠けてしまう。
その点、山田さんはウォーターボーイズ、ファイアーボーイズなどで程よい筋肉のある体をしており、映画の話題作のドラマ化である、世界の中心で愛をさけぶなどで主役を演じ、主役としての資質は十分である。
そしてその素朴な雰囲気も比呂のキャラクターにあっていると思う。が、やはり山田さんの主演がこれほど続いてしまうと新鮮味に欠けてしまうのは否めない。
古賀春華 - 石原さとみ
慌てんぼう、オッチョコチョイ、天然。なのに成績は優秀という古賀なので、文科系な女の子というイメージにとっても合っている。
しかし、石原さんのハスキーな声や落ち着いた雰囲気では古賀にしては少しおっとりしすぎな印象を受ける。なぜ慌てんぼうなのか、なぜオッチョコチョイなのか。それは活発な天然だから。
そおいう点から見て、私が古賀役に起用したいのは相武紗季さん。高校野球のPRの仕事をしていたという経歴もあり、なにより、ミスタードーナツのCMで見せる明るくてちょっとぬけている雰囲気が古賀に合っている。
橘英雄 - 田中幸太朗
硬派で二枚目な英雄。世界の中心で、愛をさけぶのときとは真逆の性格の役だが、切れ長な目と誠実な雰囲気の田中さんはこのドラマのキャスティングで最もしっくりいっているように感じる。
雨宮ひかり - 市川由衣
落ち着いた雰囲気で、しっかり者のお姉さんタイプのひかりなので、市川さんの清楚な雰囲気はあっているが、お姉さんキャラとしては少し幼い印象を受ける。
英雄との関係も先輩後輩に見えてしまう。私がひかり役に起用するなら沢尻エリカさん。映画パッチギでの演技力の高さ、ミステリアスで芯の強い雰囲気が、いつもポーカーフェイスで比呂を弟扱いするひかりには適任。
野田敦 - 中尾明慶
冷静な判断力、頭脳で、キャッチャーとして頼れる女房役。比呂や英雄からも信頼されていて二人にとって良き理解者である野田なので、中尾さんの小さな体、幼い雰囲気では頼りがいをあまり感じることができない。
それどころか、中尾さん演じる野田の方が比呂に頼っている印象さえ受ける。ただ、回りを和ませるような笑顔や、とぼけた雰囲気は個人的には大好きです。
野田役に起用するならば木村了さん。あの太い眉毛に頼りがいを感じる。