相続した耕作放棄地

父から相続した耕作放棄地 書士費用は19万円かかったよ

最近、父が亡くなりまして、11月、12月は法事やら、相続の手続きやらで日帰りで田舎へ帰る日が何度かありました。やっと一段落したというところです。

相続といっても庶民の家庭ですので、犬神家の一族のように、莫大な財産を争って血みどろの争いを繰り広げることはありませんし、むしろ借金があったのでそれを返したり、夢のあるものではありませんでした。

実家の建物とその土地は母が、農家をしていた祖父の農地(今は殆ど使われていない)は私が相続することに。相続税と固定資産税を払うことになります。

ちなみに、農地は優遇税制のお陰で、相続税の一部の納税を猶予する特例があるそうです。

相続した農地を転用したり耕作放棄したりすると、猶予されていた相続税を納めなければならない。だが04年度までに相続した農地は、その後に耕作を放棄しても相続税の猶予が認められており、農地が耕作放棄地のまま存続する一因になっている。
日本経済新聞より引用

私の場合は耕作放棄するのできっちり税金を払うことになります。所有する農地の一覧を見るとそんなとこにもあったの?それどこよ?というくらい誰も把握していない農地がちょこちょこと点在。

田舎ですし、しかも海沿いの地域なので津波の恐れもあって、売りに出したところで値がつくような土地ではないでしょうね。今は知り合いに一部を貸してて、出来たお米を分けてもらっているそうな。

でも大部分は放置状態。全国にはそんな耕作放棄地がたくさんあるんでしょうね。農林水産省のデータによりますと、全国でおよそ39.6万ha(平成22年)の耕作放棄地があるとか。

自治体が一斉に買い上げて農業生産法人に貸すとかして有効利用されればいいのにと、鼻ほじりながらそんなことは考えるんですけどね。

実際にはいろんな考えのオーナーがいて使わないくせに土地を手放そうとしなかったりするのでハードルはたくさんあります。優遇税制もあるし。

TPPへの参加のために一番苦境に立たされるであろう農業分野への配慮として、安部首相が農業を成長戦略に盛り込みましたがどおなりますかね?

今月の3日、農業特区となった新潟市の事業計画が決まり、いよいよ動き出すというニュースが。

新潟市では大手コンビニのローソンがコメ作りに乗り出す。中略 農業特区はこうした規制を地域限定で緩和し、企業参入の有効性を確かめる実験場となる。
産経ニュースより引用

家族経営で小さくやっている農家さんからの反発が起こりやすい感じがしますけど、うまいこと企業と協力関係になれることを願うばかり。

相続でかかった費用

さて、私が相続したのが合計で約15,000平方メートルの農地。固定資産税は年間で約12,000円です。これはその土地土地によって違います。

相続の手続きはいつもやってもらっているという司法書士さんに依頼。約19万円ほどかかりました。これは農地だけじゃなくて物件とその土地の手続きも含みます。

この金額が安いのか高いのか分からないですけど、『相続 手続き 司法書士 費用』で検索したらAdWordsに『遺産相続手続き代行 30万円~』という広告を見つけたので19万円は良心的な価格なんだと思います。

相続手続きには住民票と印鑑証明書が必要

この手続のために『住民票』と、『印鑑証明書』が必要です。『印鑑証明書』を作るために実印を作ったんですけど中々いいお値段しますね。会社の近所のはんこ屋さん21で購入。いろいろネットで調べて行くわけですよ。やっぱり。

水牛の実印は1万円が相場

定番の印材が水牛、大きさは男性の場合15mm以上。定番は16.5mm。ということが分かりまして、金額も7,000円からあるとかないとか。お店に行ってみると、印材が水牛、大きさが16.5mmでなんと1万円。

どおやら安い水牛は粉にしたものを固めたものだそうで、価値が下がるそうです。お店でおすすめされたものは一本の角から切り出したものです。

強度的に違いがあるんですか?という質問に対しては違いはありませんという回答。お店にあれば安い方を買ったんだけれども、このお店にはポリシーなのか置いてなかったので、しかも事情があって時間がなかったのでおすすめされるがままに購入。

注文の翌日には受け取ることが出来ました。それにしても実印て不思議。なんであんな読めないような書体にするんでしょう。複製防止ということなんですけどね。

ちなみに、実印には上下を判別する『アタリ』というくぼみがありません。それは大事な契約のシーンで、上下をしっかりと見て確認することで契約内容を見返す時間を作るみたいな作用というか意味合いがあるそうです。

よし!しっかり契約書を見て実印を押そうと思っていたんですけど結局司法書士のおじさんが押してました。そおいうもんなんですかね??

まぁ、そんなこんなで無事法事やら相続関係は一段落したわけでございますが、実家には母と祖母が二人暮らしという状況に。これが一番心配な問題。