※記事の最後の方に↑このデザインのパワポのテンプレートのダウンロードをご用意しています。
誕生日カード作らなくちゃいけないんだけど、どうしたらいい?最近、友人からこんな相談を受けました。友人は今年の4月から学童保育で先生を始めまして、幼稚園生から小学生までを受け持っています。
そんな中、園長先生から出された課題が手作り誕生日カードのデザイン。1クラスを先輩と2人で受け持っているのですが、先輩のアイデアは幼稚園生には受けるかもしれないけど小学校高学年には受けないよとダメ出しをくらったそうで、高学年にも受ける誕生日カードって何なのよ?と、壁にぶつかっている様子でした。
ボツをくらった内容を聞いてみると宝箱の中にお手紙を入れるアイデアだったそうですが、この業界に疎い私では、へ?ダメなの?というのが最初の感想でしたが、経験を積んだ園長先生が言うのだから高学年には子供っぽいのでしょう。
もしくは過去にやったことがあって、園長先生の中で飽きちゃっているのかもしれませんね。いずれにせよ、こおいうものは子どもに「飽きさせずに」複数パターンを用意しておいて、それをローテーションさせることが重要なので、新人である友人は新しいアイデアを期待されたのでしょう。
小学校高学年にもウケることがテーマ
ここで考え方のポイントです。「小学校高学年にもウケる誕生日カード」が今回のテーマ。これ、言葉のまま、「小学校高学年にウケるもの」を考えたら失敗します。「大人でも喜ぶ誕生日カード」を考えるのが正解です。
高学年じゃなくてもそうですが、子どもは大人が好きなものが好きです。子どもは大人のマネをするので、その趣味趣向も追いかけようとします。大人のふりかけのCMで、夜食を食べる大人を見て子どもがズルいと思うアレもその一種です。話がずれたか?(笑)
しかも、小学校高学年というのは、思春期です。体も、そして心にも大きな変化が起こる時期です。初潮や精通が始まったり、自分について意識するようになります。
感情表現も豊かになり、自分だけでなく、相手の気持ちも理解できるようになる時期です。趣味趣向も大人の感覚に近づいていると考えましょう。それでは、以上の点からデザインのポイントを考えていきます。
精錬さと手づくり感とオリジナリティーの同居
デザインで気をつけなければいけないのが、精錬さと手づくり感とオリジナリティーのバランスです。私達は年賀状で散々どんなカードが嬉しかったか知っているはずです。
@DIMEがもらってうれしい年賀状と、うれしくない年賀状の調査結果を発表していました。
「手書きのメッセージがある」が、もらって嬉しい年賀状の1位で、その逆で「全面印刷で手書きメッセージがない」が、もらって嬉しくない年賀状の1位でした。
これは誕生日カードにも言えることで、綺麗に作ることを優先させて市販のポストカードみたいなものを作ってしまっても気持ちは伝わりません。
かと言って、気持ちを込めて全部手書きで作っても、字が下手でした。絵が下手でしたというクオリティーでは微妙です。思春期の子どもたちは「ダサい」モノやコトに敏感です。
母親の手づくり弁当が恥ずかしくて市販の弁当を買い求めたりするのはそのせいです。(反抗期でもあるので…)とにかくある程度のクオリティーが求められます。
やっぱり文章が1番大事
精錬さと手づくり感を同居させるのがオリジナリティーです。そして、どこでオリジナリティーを出すかですが、やはり文章しか無いでしょう。
手書きでも一言二言のメッセージでは物足りません。逆に、対象の子へ向けたオリジナルの長文メッセージであれば、手書きでなくても嬉しいものです。
誕生日カードは子どもへの手紙であると同時に、保護者への手紙でもあります。普段見ることのできない園での様子や、成長を教えてあげることもひとつの役割です。
文章が苦手な人でも書くテーマをいくつか決めておいて、そのテーマについて数行の文章を書いていけば意外とあっという間に文字は埋まってしまうものです。
例えばこんなテーマ
好きなもの・ことについて
頑張っていること
苦手なこと
成長したこと
期待していること・頑張ってほしいこと
例えばこんな例文を書いてみました
ゆうた君お9才の誕生日おめでとうございます。お笑いが大好きなゆうた君はいつもお友達とギャグを言い合っては先生を笑わせてくれますね。成長して低学年の子達の面倒も見てくれるようになって先生とっても助かっています。
そろばんを頑張っていて最近4級に受かりました。3級合格に向けて一緒に頑張ろうね。
いかがでしょう。複数人書かなければいけないので、テーマをテンプレートにしておくことが重要です。文章そのものの使い回しはなるべく避けましょう。あくまでもその子のために気持ちを込めて書くことが重要です。
新聞紙風誕生日カードがおススメ
ここまで、誕生日カードの作り方の考え方について解説してきました。文章の重要性がわかったところで、私がおススメしたい誕生日カードのデザインをご紹介したいのですが、それは新聞紙風です。
(画像引用:http://postcard.camera-noguchi.jp)
先生は記者となって子供たちのスクープ記事を書いてあげるのです。保護者への手紙であることへも繋がります。最近では年賀状や結婚式のサービにも使われる新聞紙風デザイン。インパクトは見ての通りです。
今回この記事を書くにあたって、無料で使えるGoogleドライブのほぼPowerPointみたいなサービス「プレゼンテーション」を使って、誕生日カードを作ってみました。それが冒頭の画像です。
大見出しの「誕生日おめでとう」だけはPhotoshopで作りました。10分程で作ったので雑ですが、新聞紙風の雰囲気は出せたかと思います。せっかくなので.pptx形式にして無料でダウンロード出来るようにしましたのでご自由にお使い下さい。パワポでも、Googleドライブでも開くことができます。
また、マイクロソフト オフィスの活用総合サイトでも、新聞紙風のデザインテンプレートがありました。雑誌風も面白そうです。文字のスペース的に文章が苦手な先生には向いているかもしれませんね。
雑誌風テンプレートに無料素材の男の子の写真を合わせて見ました。
いい感じです。
ポップアップ型の手紙も人気
友人曰く、去年はポップアップ型の誕生日カードを作ったそうです。ポップアップ型とは、カードを開くと絵が飛び出すタイプのアレです。調べてみるとかなりクオリティーが高く、無料のテンプレートがいっぱいあったのでいくつかご紹介したいと思います。
http://cp.c-ij.com/ja/contents/3053/pop-up-teddy/index.html
テディベアがキュートでファンシーな印象的の誕生日カードです。
http://cp.c-ij.com/ja/contents/3251/c00015/index.html
真っ白いクリームのバースデーケーキが印象的な誕生日カードです。
http://cp.c-ij.com/ja/contents/3252/10003/index.html
かわいいワンちゃんが沢山の誕生日カードです。カワイイ♪
デザインのお手本の探し方
デザイン性の高い誕生日カードを見つけたいときは、Yahoo!やGoogle画像検索は有効手段ですが、さらに、上のデザインを探したいときは、pinterestがおすすめです。
例えば、「birthday card」で検索してみるとズラーっと可愛らしい誕生日カードがいっぱい出てきます。完全に大人向けという感じですが、とても参考になります。
文章を書くのが苦手な先生が多い
今回の記事を書くにあたって、色々調べているとQ&Aサイトで園児への手紙が書けませんとか、苦手ですという相談をチラホラ見かけました。こればっかりは本当に苦手な人には難しいことなんだと思います。
でも、是非、素直な気持ちでカッコつけずに書いてみてほしいですね。普段ちゃんとその子の事を見ていたら書くことなんていっぱいあるはずなので。
私の小学校4~6年生時の担任の先生が非常にマメで、器用な方で、よく学級新聞を作ってくれたのを覚えています。今年の新年会で本当に何年かぶりに再開してたところ、学級新聞の最新版を作って持参してくれて、感激しました。
集まる予定のメンバーが小学生当時こんな作文を書いたよ、こんなこと言ってましたよ。今はどんな気持ちですか?みたいない、ちょっとしみじみしてしまいました。私は何だか冷めててかわいくないことを作文に書いていて笑いました。
手紙って嬉しいものです。是非心をこめて誕生日カードを作って欲しいなと思いました。
ところで、昔と違い、今は、公立の学校では先生が児童の写真を自由に撮ることができなくなったと寂しがっていました。個人情報保護に配慮をしてとのことだそうです。
子どもの写真を取る際には園の方針を確認して撮るようにして下さい。世知辛い感じもしますが。