いちご狩り体験を提供している、群馬県の多々良フレッシュファームさんのツイートが4万回近くリツイートされて話題になっています。
【お知らせ】 本日営業終了後の苺のヘタのゴミ箱の様子です。まだ食べられる部分がある苺が沢山捨てられておりました。最近こういった食べ方をなさるお客様が目立っております。お店側としてはとても悲しいです。→ pic.twitter.com/AEtjkitHAh
— 多々良フレッシュファーム (@tataraff) 2016, 1月 23
この様な事態が続きますと今後苺狩りを停止も考えざるを得なくなってしまいます。みなさまどうか苺を最後まで食べて頂けると幸いです。お店側からこんなことを申すのは大変失礼で申し訳ないことですが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
— 多々良フレッシュファーム (@tataraff) 2016, 1月 23
食べ物を粗末にしてはいけないし、一生懸命作ったいちごを捨てられてしまう事が悲しいのは理解できますが、残念ながら問題の解決を利用者に委ねたって解決することはありません。
問題解決には運営側である、多々良フレッシュファームさんが主体的に行動する他にありません。今回の件、何が問題で、どうすれば解決できるのか。考えてみました。
いちご狩りのルール
まず、多々良フレッシュファームさんのいちご狩りのルールを整理してみます。
期間によって変わりますが、旬である1月の料金は大人1400円、小人1200円、幼児が無料。時間制限は特には設けていないようで、営業時間の10:00~16:00の間で食べ放題ができます。
ハウス内への食べ物の持込みは禁止で、摘んだいちごはハウスの外に持ち出してはいけない。持ち帰る場合は量り売りで別途料金がかかります。よくある典型的ないちご狩りのルールでした。
私ならこんなルールにする
料金:大人1800円、小人1600円、幼児500円
利用時間:最大90分
収穫量:最大4パック分(持ち帰り可能、幼児は不可)
問題を解決するために私ならこんな風にいちご狩りのルールを変更します。今回の問題は、利用時間と収穫量に制限が無かったことと、持帰りに別料金がかかってしまうところに原因があるように思います。
利用者のニーズを理解する
私も野菜の収穫体験イベントの運営をしているのでわかるのですが、利用者はいちごを食べることよりも、狩る(収穫)体験を求めてやってきています。
いちごは意外と食べごたえがあるので、すぐにお腹がいっぱいになってしまうのですが、時間と収穫量に制限が無いために手持ち無沙汰になってしまいます。
しかし、目の前にはいちごが山程ありますし、狩るという行動自体が楽しいので、満腹を越えて狩り続けてしまいます。しかし、持帰りには別料金がかかります。
繰り返しますが、利用者はいちごを食べることよりも、狩る体験を求めてやってきています。しかも満腹状態なので今はいちごが欲しいと思えません。別料金払うのが惜しいと感じてしまいます。
そこで、食べられるのに捨ててしまうという問題が起こってしまうのです。収穫体験の利用料にはじめから持帰り分の料金を入れてしまえば何の迷いもありません。
いちごの価格は都内のスーパーでは1パック3~500円といったところでしょうか?4パック分収穫できて1800円ならお得感もあります。
多々良フレッシュファームさんいかがでしょうか。ぜひ実行してみてください。